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そういえば七夕ですね。

会社の近くに短冊があったので「時給が50円増えますように」と書いてきました切実なやつですはい。

初めてブログに足を運んでくださったみなさま、ありがとうございます。
そうでない方はお久しぶりです。蜂飼葉弧(はちかいようこ:以降、蜂飼)です。

本日は七夕という事でね、SS的なものを書こうと思います。
ついでにタイムアタックにも挑戦したので、この原稿の執筆時間は一時間くらいです。
衝動のままに書いたから中身も何もあったものじゃないけどね!


畳みます。
開いたらスタート。
『星への願い』


……これは、とある妖怪の一族のお話。

------

鞍馬鴉天狗一族。そのなかの分家の一つ、北家。

「さーさーのーはーさーらさらー♪」

間もなく日が沈む頃のこと。
小学生くらいの男の子が、一枚の紙を持って屋敷を移動している。
いくつもの曲がり角を走り抜け、やがて大きな中庭にたどり着いた。
そこでは、紫の長い髪が特徴の女性が、屋敷の2階程の高さはあるであろう、巨大な笹に支柱を巻きつけていた。

「きりあー!」

男の子が叫ぶと、女性――霧亜(きりあ)は作業していた手を止め、男の子の元にやってきた。

「颯太(そうた)カ。もう書けタ?」
「かけたよー!」
「おー書けたカ。颯太は偉いネ」

霧亜は頭を撫でようとしたが、それは「子どもあつかいするなー!」という颯太の手によって止められてしまった。
不満そうにする颯太をなだめてから、彼が手に持っていた紙を受け取る。
それは七夕用の短冊で、颯太自身が書いたのだろう、青色の紙に筆で一生懸命願い事を書いてあるのが微笑ましい。
どんな願い事が書いてあるのか見ようとしたのだが、

「みちゃだめ!」

と颯太に止められたので今は見ないことにする。

(見ちゃいけないのに何で私に渡したんだろうネ?)

と霧亜が疑問に思っていると、颯太が笹を指さして叫ぶ。

「きりあ!」
「ハイナ?」
「かざって!」

颯太も霧亜も鴉天狗という妖怪だ。背中から翼を生やし、飛ぶことができる。
だが、颯太はまだ子供で、安定して飛ぶことが難しい。
それを知っている霧亜は、

「了解ネー」

と言って短冊を持ったまま羽を広げて空を飛ぶ。
どこに飾るべきかと悩んでいたら、颯太から注文が届いた。

「いちばんたかいとこにして!」
「ハイハイ」
「みちゃだめだよ!」
「見てないネー」
「読んじゃダメだよ!」
「読んでないネー」

笹の一番高いところに短冊をくくりつけ颯太の所に戻ると、颯太は別の人物と話している最中だった。

「oh! 霧亜もいたの?」
「遊亜(ゆうあ)カ」

霧亜と同じ髪の色、瞳の色をした女性。霧亜が長い髪をなびかせているのに対して、彼女の髪はとても短い。
その名を遊亜といい、霧亜とは姉妹の関係にある。

「What is being done here? こんなところで何をしてるの?」
「見て分からない? 七夕」
「ゆーあも書いてよ!」
「Hom...ちょっと待ってね?」

遊亜は一瞬だけ姿を消したが、すぐに戻ってきた。
その手には短冊と鉛筆が2つ。
その1つを、霧亜に渡す。

「霧亜も書けば?」
「ハイハイ」

2人とも書きたいことは既に決まっていたらしく、サラサラと書いて笹に飾ろうとする。

「2人ともはやい!」
「まぁ無難なものにしたからネ」
「そういう事だよ」
「見せて見せてー」
「はい」

遊亜が短冊を颯太に渡すが、すぐに眉間にしわを寄せた。
遊亜は英語で願い事を書いていて、それが颯太には全く読めなかったのだ。

「よめないーきりあー」
「いや私も読めないネ」
「えぇー」
「さて、そろそろSupperの時間じゃないかな? ご飯を食べたら星を見ようか、颯太」
「みる!」
「霧亜。できれば私のもそこに飾っといて」
「ハイハイ」

2人が談笑しながら屋敷に戻っていくのを確認し、自分の短冊を中間くらいの場所に。
遊亜の短冊を一番低い枝に付けてから、霧亜も屋敷に戻った。

今夜は星を見なければ。





余談:各キャラの短冊
颯太[せかいいちつよいからすになる!]
霧亜[今年は休みを増やしたいネ]
遊亜[I'd like to see the beautiful scenery.(日本語訳:美しい景色を見たい)]
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